第6話 直結アンプの実現_まずは使用真空管の規格表です
この規格表は真空管の製作の本などに記載されています。サイトもあるかもしれません
6GW8 という真空管は電圧増幅用の3極管と5極出力管が同封されたMTタイプの真空管で当時、AM,FMチューナーやレコードプレーヤー、スピーカボックスが一体となった高級ステレオのアンプとして使用され、ポピュラーな 6BM8 の兄貴分、オーディオ用として開発された球として知られています。以下、主要な規格を列記します
・ヒーター特性
Ef(ヒーター電圧)=6.3V If(ヒーター電流)=0.7A
・最大定格
Eb(プレート電圧)=最大 300V
Ec2(第2グリッド電圧)=最大 300V
Pp(プレート損失)=最大 9W
Pc2(第2グリッド損失)=最大 15W
Ik(カソード電流)=最大 55mA
Rg1(第1グリッド抵抗)=最大 1MΩ
平均特性 シングル A1級増幅
Eb(プレート電圧) = 250V
Ec2(第2グリッド電圧)= 250V
Ec1(第1グリッド電圧)= -7V
Rk(カソード抵抗)= 170Ω
Esig(信号電圧) =3.2Vrms
Ib 0(ゼロ信号時のプレート電流) = 36mA
Ib sig(最大信号プレート電流) = -
Ic2 0(ゼロ信号時の第2グリッド電流) =5.5mA
rp(プレート内部抵抗)= 45kΩ
Gm(相互コンダクタンス)=10000μモー
μ(増幅率)=21
RL(負荷抵抗)=7000Ω
P0(出力)=4.2W
KF(全高調波歪)=10 %
上記規格で読み取れる簡単な解説
.轡鵐哀襭1級増幅回路の動作例
・固定バイアスの時
プレートと第2グリッドに直流 250V を供給し、第1グリッドに -7V を供給した時にゼロ信号時
のプレート電流は 36mA が流れる。それと同時に第2グリッドにもゼロ信号時に5.5mAの電流が
流れる。その時アウトプットトランスの1次側に7KΩを使用した場合2次側は4.2Wの出力が得られる
その時の全高調波歪率は 10% である。
・自己バイアスの時
カソード抵抗を170Ω にした場合 第1グリッドに -7V を供給した上記、固定バイアス時と同様
な結果が得られる
▲廛譟璽汎睇抵抗が45kΩという事は真空管の中では 高抵抗の部類になる。という事はプレート電流を
低く抑えて、電源トランスが小型に出来るのでアンプ部を内臓にしやすい
A??┐ 21 は高増幅率の部類となる。なので同封の電圧増幅管(3極部)と組み合わせれば、この1本
で片ch分のアンプが構成出来る
い海瞭虻醂磴蓮1例であってプレート電圧や第2グリッド電圧を300Vまで加える事が出来るが、プレート
電流は プレート損失の制限があり、 プレート損失/プレート電圧=プレート電流なので
9W/300V=30mAまでである。ちなみにアンプ製作などの調整中にプレート電流は55mAを超えては
いけない
ヂ1グリッドに並列に入る抵抗は 1MΩ以上を使用してはいけない、第1グリッドのバイアス電圧がマイ
ナスではなく、プラスとなった場合、第1グリッドが破損し、エミ減(エミッション減少=真空度減少)
となり、使用不可となる可能性がある
Ε辧璽拭鴫麩に電圧 6.3V を加えると 0.7A流れる
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