第8話 全段直結全段差動OTLアンプ製作は世界で初めてかも!
電源部へ電源回路を組み込み完了しました。
画像中央付近は電解コンデンサ数個とダイオードの集積ブロックで、その左側が初段管用の定電圧回路のトランジスタのヒートシンク、右側がB+電圧を遅延してONにするタイマーと電源OFF後に冷却ファンを遅延してOFFするタイマーです。タイマーはオムロンのH3Y、コイル電圧はAC100Vタイプを2個使用します。その右下のトランス群はは初段管のヒーター電圧AC12V用、スピーカ保護回路用、冷却ファン用の3個で、その上の空間は保護回路を組み込む予定です。画像の左は電源部のフタです。フタ面には電源スイッチ、ヒューズ、100V入力コネクタ、100V=100Vトランスからのコネクタ、入力ピン、入力OFFのスイッチ、出力インピーダンス切り替えセレクタスイッチを配置しています。
コンデンサの集積ブロックはDC400V近辺の高電圧も印加されますので、他の配線に接触しないように保護カバーを作成し、プッシュリベットで固定します。ダイオードや抵抗などのリード部も接触の可能性がある所はテフロンチューブなどを使用します。
今回使用している電源の電解コンデンサは47μF/400vタイプと100μF/250Vタイプです。ともにφ13×30mm程の大きさです。この小ささや低価格化が無ければ、定電流ダイオードの出現とも相まって今回のアンプの実現も無かったでしょう。電子部品業界の努力に感謝しています
電源部は左右個別にしました。友人宅でLUXのMB88という「モノラルアンプ2台でステレオ再生」した時にMQ60でJAZZベースの定位が中央だったのが、左スピーカから出て来たのはビックリでした。そして、その音はくっきりしていました。最高の音色のアンプを設計しているのですから、電源回路を2セットそなえる贅沢をしてみたいと思います。(^^)b