第5話 全段直結全段差動OTLアンプ製作は世界で初めてかも!
真空管ソケットやもろもろの部品を仮回路図と見比べ配置図で配置の干渉や発熱の制限などを検討しながら部品漏れが無い様に決定し、いよいよと言うより、やっと基板カットです。第4話で購入したPCBカッターの基本性能は数cmのサイズしかカット出来なかったのですが、大きいサイズをカットする為に塩ビ板でテーブルを取り付けてガイドを追加しました。0.1mmの精度は出ませんでしたが、カットは無事、完了しました。カットの次は穴あけです。大径ホールソーも1.6mm厚基板なら木工用でOKです。基板の切断や穴開けを始めると匂いが凄いです。基板の素材はベークライトなので、その匂いですね。穴あけが終了すると組み立てです。なにせ、両面基板なので半田で接合出来ます。強度は基板のベークライトと銅泊が剥離する時点までOKなので、かなり耐えますが、電源トランスなどの重量物を載せる真空管アンプのシャーシには不向きでしょう。トランジスタアンプのケースなどには自由度が高い方法と思われます。注意点は正確に直角を出さないと箱にならなくなります。寸法もですけどね!それと指紋の跡が!テープを貼れば良いのですが、作業性や加工する時の精度確認に不便だったので、貼りませんでした。基板シャーシのメリットは軽量、加工がアルミなどと比べて容易、以外に両面の銅泊を接続すれば電気的なシールド性が良い事と気楽に支柱などの構造物が半田付けで接続出来る事だと感じます。図中のイメージだけだったシャーシがここまで来ると現実の実体として目の前に現れて「こんな大きさだったかあ」とか小さな感動がありワクワクします。全段差動全段直結OTLアンプを是非完成させて、どんな音色か早く、聞いてみたい衝動が沸き上がります。次の工程はシャーシ塗装ですが、特注の木製フロントパネルが完成したとメールが来ていますねえ!